帳簿の作成は自経化すべきかアウトソーシングか?

こんにちは。武田会計事務所の杉山です。

税理士業界ではTKCをはじめとして、経理は自社でやるべきという理念が根強くあります。自経化とは読んで字のごとく、自社で経理を行うことです。なぜ、税理士事務所がこれを薦めるのか?経理のプロなら帳簿の作成くらいやってよ・・・というのがお客様の素直な意見かと思います。

建前を言えば、会計ソフトの進化により簿記を知らなくても経理処理くらいなら出来る、自社で経理をやることにより会計情報を迅速に活用できるなどがあげられることが多いように思います。

しかし、これはあくまで建前です。本音は、会計ソフトの進化により記帳業務の単価が大きく下がっている上に、入力チェック作業に手間がかかるので利益率が悪いからやりたくないということです。一昔前であれば、記帳代行だけでも相当な報酬が期待できたため、おいしい仕事が、今ではきつい仕事に変わったと言うことです。あるTKCの会員税理士さんのインタビューでは「残業続きで職員がばたばたと辞めていく。開業してから7年、通算で14人が辞めていきました」と述べられています。そこで自経化という名のもとにチェック作業だけで報酬を得るという方向に変化しているということです。

税理士業務もビジネスですので、致し方ないことですが、ある意味お客様のニーズより自分の利益を優先した方向にあります。

このような流れの中で、私たちは、全く異なる発想を持っています。すなわち、小規模な会社の場合、大いにアウトソーシングは活用すべきです。会計ソフトが進化したとはいえ、全く簿記の知識のないまま入力が出来るほど簡単なものではありません。実際に、コストを抑えたいためだけに自分で帳簿を作成されてきた方も多く見てきましたが、途中で挫折するケースが大変多いように思います。無理だと判断してから、やってくださいと言われても、当然報酬は高くつきます。

経営者にはストレスが付きものです。経理作業のような一円の利益にもつながらない業務は、税理士などの専門家にアウトソースして、本業に打ち込むべき。これが当社の理念です。我々は経理のアドバイスは出来ても、御社の業務の知識はありません。会社を伸ばせるのは社長だけです。社長が無駄な作業に時間を割かれる状態は、会社の成長を止めていることと同じです。

アウトソーシングをお考えなら、ぜひ当社へお問い合わせください。