2015年

8月

14日

経理の仕事

ハローワーク等に求人を出すと多くの方から履歴書が送られてきます。会計事務所の求人なので当然経理がメインの仕事になるわけですが、応募者の多くは経理の仕事を勘違いしているのではないかと思います。

ほとんどの方が経理の経験があるということで応募をしてくるわけですが、そのうちのかなりの割合の方が経理業務の内容として小口現金管理、伝票起票をあげています。

我々会計人からすれば、そもそも小口現金管理や伝票の起票などしたことがありませんし、業務のイメージもいまいちはっきりしません。

小口現金管理というのは、営業担当などが使った領収書を精算して管理票と実際の現金残高を管理するという業務だと思います。また伝票起票というのは同じく営業担当などが精算に持ってきた領収書を伝票に貼りつけるなりして、電車代の精算であれば、伝票に旅費交通費といった勘定科目を記入するといった業務なのだと思います。

ある程度の規模の会社であればこれだけで一人の業務として成立するのかもしれませんが、経理業務とはそういうものではありません。送られてくる履歴書の9割以上はこの程度の業務内容を希望するような方々です。

申し訳ないがこの程度の業務であれば、はっきり言えば誰でも出来ます。

当然当社にはそのような業務はありませんし、仮にクライアントが同様の業務を社内で行っているのであれば、無くすように指導します。

ここ数年で経理業務は大幅に合理化されてきています。経理業務の効率化をサポートするサービスを大々的に提供している会計事務所も存在します。合理化するためにまず手をつけるべき項目がこの2つでしょう。

小口現金管理はその都度ごとの精算をやめて月に一度の精算にする。精算する金額は現金で渡すのではなく、給与と一緒に振り込むようにします。精算には予め経費精算シートのようなものを配布し、各自でそのシートに記入をして頂きます。エクセルなどで管理しておけば、合計や項目ごとの集計が自動ででき、またそれを元帳として代用することも可能になります。

また伝票の起票は廃止して、領収書から直接、会計ソフトへ入力を行うようにします。伝票起票を行っている会社では手書きで書かれた伝票を見ながら再度、会計ソフトで同じ内容を入力していきます。つまり同じ業務を手描きとパソコンで2度行っているわけです。そうであれば、手書き伝票を廃止して、会計ソフトに直接入力すれば済むことです。どうしても伝票形式の資料がほしいということであれば、ほとんどの会計ソフトでは入力した仕訳を伝票形式で印刷できます。

これだけで経理業務はかなり楽になります。

逆説的ですが、履歴書からまだまだ日本の企業の経理業務というのは非効率な部分が多々存在するのだろうなあというのが実感です。